昨年一年間「農にふれる円坐・影舞」と題してお米づくりと円坐・影舞をしてきました。
1年を通して見えてきたものは、農と芸能との関係性、と同時に
農にいきてきた日本人にとっての芸能の意味とそのことがもたらすもの。
かつて芸能は、他にさしたる娯楽のなかった農民にとっての愉しみ・嗜み、などという類のものではなく、
いのちを懸けた「祈り」に他ならないものであった。
それは、農作物の出来・不出来が自分たちの努力や技術に拠るものではなく、
その多くは「天」に任せるところのものであったことを意味している。
光や熱、栄養素などあらゆるものをコントロールして極力自然の力に頼らずに生産する
「工業的」な「現代農業」の営みとはまったく方向性を異にしている。
本来、お米や野菜など自然界に属するものは、あらゆるいのちが統合、一体の営みをしている。
故に、私たち人間の成せることなどはほんの些細な一部でしかない。
それにも関わらず、決して抗うことのできないはずの「自然」を“対象化”し、
コントロール可能なものとして捉えていくことは、物事を曇りなく観る眼を奪う。
また、あらゆるものが操作可能であるという神話は、「自分」と「他者」の関係においても
根深いところで影響を与え、関わりや交わりといったものを歪めてしまっているのではないか、
という疑念が湧いてきた。
願わくは、曇りなく観る眼を養うと同時に、いのちの働きにならい、
自然界からの呼びかけに応じていきてゆきたい。そして、真っ直ぐに「他者」と出会い、
ひいては真実の「自分」というものに出会いたい。
それはもしかしたら、「他者」に融けてゆく「自分」を発見する旅路になるのかもしれない。
「農にいきる円坐・影舞」では、橋本久仁彦氏をお招きし、一年を通して直に土にふれつつ、
影舞や円坐を通して見えてくる地平をみなさんと共有していけたら・・・
と願いを抱きつつご案内の挨拶に代えさせていただきます。
ご縁をいただける皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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2020 農にいきる円坐影舞
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▼ 開催日時
① 3月27日(金)~29日(日)
② 5月3日(日・祝)~5日(火・祝)※満員御礼
③ 9月11日(金)~13日(日)
④ 12月4日(金)~6日(日)
集合 : 1日目 13:30
解散 : 最終日 15:30
※ 単発の参加も可能です。
▼ 内容
各回を通じてお米の一生を辿っていきます。
お米づくり(約2時間)、円坐、影舞
① お米の種まき ・ 桜の木の下で影舞
② 田植え ・ 笠置神社例大祭
③ 稲刈り ・ 新嘗祭 ※ (お米と影舞の奉納・新米を戴く)
④ 稲わらでしめ縄づくり ・ 餅つき
※ 新嘗祭・・・その年の収穫を感謝する宮中祭祀のひとつ。
※ 田んぼのしごとは、ご自身の体調や体力に合わせてご参加ください。
※ 見学のみでも大丈夫ですのでご心配なく ^^
▼ 場所
暮らしの宿 ときのうた (岐阜県恵那市中野方町3235番地)
※宿泊は、男女別の相部屋になります。
▼ アクセス
車の場合 : 中央道恵那インター下車 そこから会場まで約25分
電車の場合 : JR恵那駅(名古屋駅より約1時間) ⇒ バス恵那駅→中野方中切
(「中野方中切」バス停まで車でお迎えに上がります。会場まで3分)
▼ 参加費 : 各回 39,000円 (プログラム費・宿泊費・食費込み)
通年参加(4回分) 150,000円
▼ 募集人数 : 10名程度
▼ 守人 : 橋本久仁彦さん
▼ 世話人 : 暮らしの宿 ときのうた 長江賢太郎
▼ お申込み・お問合せ
以下の内容をメールにてお送りください。
アドレス:megumi_natural@yahoo.co.jp ( 暮らしの宿 ときのうた 長江 )
1. タイトル(暮らしにふれる円坐影舞) 2.参加ご希望の日程 3.お名前 4.年齢
5.住所 6.携帯電話番号 7.会場までの交通手段 7.食べられないもの・苦手な食べもの
8.その他 お一言